鉄粉に食塩を塗布した日本製脱酸素剤

食品にとって酸素は、腐敗や変質を起こす原因となることが多く、そのために食品包装では如何に酸素を遮断し、包装内の残る酸素を削減できるかが課題となっています。課題の一つとなる包装内の酸素をなくす手段として考えだされたのが、鉄粉(吸収酸素量は、1g当たり約200㎥)を入れた脱酸素剤を包装内に封入することでした。そのほか、包装内の空気を窒素に置き換えたうえで残る酸素を食品内成分との化学反応で除去する方法や水素と反応させて水にして除去する方法なども行われています。日本で実用化された脱酸素剤を封入する方法は、酸素吸収の優れた鉄粉に食塩を塗布することでより一層効果を高めたうえ、包装材もよく吟味され実用化されています。

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